6・7校時に「薬物乱用防止教室」が開催されました。
青木校長から講師紹介がありました。「これまでは警察官やお医者さんに
講師をお願いしていましたが、新たな視点からお話をしていただくというこ
とで、生徒指導部が講師を依頼しました。講師は札幌刑務所教育部教育専門
官 井原 祥博(いはらよしひろ)さんです。」
以下、井原氏のお話の概略をまとめておきます。
札幌刑務所は、今年1366名の受刑者を収容しており、その45%が覚醒剤
によるものです。受刑者の平均年齢は49歳で、高齢化の傾向が強まってい
ます。
薬物依存離脱指導では、グループワーク・ミーティングを通して、薬物に
よりどんな状況・症状になり、どうやったら依存から離脱できるかを民間協
力者の方々とタッグを組んで取り組んでいます。
家族のために、自分のためにと薬物ときっぱり縁を切ってと思いながら、
わかっていても薬物に手が出る「薬物依存症」になってしまうことが多いの
です。最初は手に入りやすい一般薬や処方薬、シンナー等がきっかけとなり、
だんだん強い薬物へと推移していきます。
そして体の中に薬物が入っているのが当たり前となり、それが切れると禁
断症状が出ます。そうなると苦しいので、うそをついてお金を手に入れて薬
物を買うというふうになっていきます。
体と脳が覚えてしまい、そこから抜け出せないつらさが依存です。受刑者
も頑張ってくれますが、中には何度もくり返し刑務所に戻ってきてしまう人
もいるのです。
タバコもお酒も依存となると薬物と同じです。ほどほどにしておく必要が
あります。