桜陽の丘から
北海道小樽桜陽高等学校長 山 内 章 裕
桜陽高校での勤務も2年目になりました。桜陽の丘から望む日本海は美しく、明るく登校する生徒の声に日々励まされております。日頃から本校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。ホームページをご覧いただき、小樽桜陽高校の教育、生徒の学校生活を知っていただけると幸いです。
本校は平成23年(2011年)に単位制普通科高校となり、小樽・後志はもとより近隣市町出身の中学生が入学し、ここ桜陽の丘で文武両道の学校生活を送っております。今年度は、200名の新入生を迎え、全校生徒575名で1年をスタートさせました。また、4月1日付で4人の職員が着任しております。
次に本校の歴史や特色を紹介いたしますので、ご覧ください。 また、ホームページは随時更新いたしますので、引き続きご覧ください。
【本校の歴史】
本校は、明治 39 年(1906 年)北海道庁立小樽高等女学校として開校し、今年で創立 119年目を迎える、歴史と伝統ある学校です。これまで三万八千名を超える卒業生が巣立ち、地元小樽はもとより、全道、全国で活躍しています。
【校名の由来】
昭和 25 年(1950 年)、新制高等学校の発足にともない同窓会名の「桜陽」がそのまま校名として引き継がれました。この同窓会の名称を校名にしたという由来のためか、校訓の「賢く 強く 豊かに」と共に、校名「桜陽」に込められた思いが「校名訓」として代々引き継がれています。
深山木(みやまぎ)の その 梢(こずえ)とも見えざりし 桜は花に顕(あら)われにけり
これは、平安時代の勅撰和歌集「詞花和歌集」に収められた源三位入道頼政(げんさんみにゅうどうよりまさ)の歌で、この歌の一節「桜は花に顕われにけり」が「桜陽」の元になっていると言われており、意味は「桜の木は、他の沢山の木々とともに深山に紛れていても、ひとたび花をつければ、その美しさや品格が自ずと際立つ」ということであり、高校生活の中で得た学びが、将来実を結び、有為な人間として社会の中で活躍することに願いと期待を込めたものであるとされています。
【本校の特色】
平成 23 年(2011 年)には普通科単位制となり、着実に進路実績を積み上げてきています。「文武両道」の校風の下、学力向上だけではなく、部活動にも熱心に取組み、全道・全国大会で活躍するとともに、ボランティア活動にも多くの生徒が参加するなど地域貢献にも積極的で、学校行事も充実しています。
また、本校では『自分を活かし、世の中に貢献できる志の高い人材の育成』をグラデュエーションポリシー『育てたい人間像』として掲げ、その実現のために、次の7つの資質や能力を身につけることができる教育活動を展開しています。
1 自らの課題を発見し、取り組み、自己の進路を切り開く実践者
〔 ① 自己肯定力 ② 主体的実行力 ③ 課題発見力 ④ 創造力 〕
2 豊かな人間性を兼ね備えた社会の形成者〔 ⑤ 発信力 ⑥ 傾聴力 ⑦ 規律性 〕
更に、「単位制」高校として夢の実現に向けて意欲的に学ぶことができる次の特色があります。
1 「少人数授業」、「習熟度別授業」、「進路別授業」で「質の高い」学びを実践
2 「多様な選択科目」から、「個別の進路目標」応じた時間割編成
3 「互いに切磋琢磨」できる、「進路希望」や「科目選択」等に応じたクラス編成
中学生のみなさんには、119年の歴史と伝統の上に立ち、単位制普通科高校として実績のある小樽桜陽高校に興味を持っていただき、将来私たちと一緒に素敵な桜の花を咲かせていただけることを期待しています。
小樽桜陽高校は生徒・保護者から選ばれ、地域から信頼される学校であり続けるよう、教職員一丸となって教育活動を推進していきます。今後とも皆様の本校へのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。